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壮絶な生き方といえばこの人、三島由紀夫も強烈な生き様、死に様を残していったひとりです。

特にアメリカでは三島由紀夫の名前は非常に有名です

三島由紀夫と共に切腹 harakiri という単語が非常に有名になっています

しかし三島自身も彼自身の中で矛盾しているようなことを言っています

日本に軍国主義をもたらしめてほしいようなことを言っていながら、

カルダンがデザインしてつくった制服を楯の会のユニフォームとして着ていたりします

彼の文学は彼自身が作品の中で美意識過剰というか 美学中心主義と言うか、そうしたナルシシズムに酔っているような節もあり、

実際のところ、判読に難解な作品が多いのですが、

とにもかくにも日本を代表する一人であることは間違いのない事実です。

私は太宰治の文学が好きなのですが、

三島由紀夫が太宰に面と向かって「あなたの文学は僕は大嫌いだ」

という内容を言ったということは有名です。

しかし、多くの人が指摘するように私も太宰と三島はそれぞれ陰と陽のような

存在でありながら非常に似た者同士という気がします。

特に二人とも自意識過剰という点ではそうです。

また私はドナルド・キーン大先生が太宰の「人間失格」を英訳した

「No longer human」を何度も読んでいるのですが、

キーン先生は太宰も大好きでしたが、同時に三島も大好きでした。

太宰とキーン先生は直接の交流はありませんでしたが、

キーン先生と三島由紀夫は親友のごとく親しくしておられました。

そのキーン先生が言うには、

「太宰治の作品はとても翻訳しやすい。」

確かに、太宰治の諸作品は非常に読みやすいということは万人の認めるところで、

まさに日本語の作文のお手本と言ってもいいくらい読みやすいです。

対して三島由紀夫の作品にはキーン氏は

「難解な比喩が多くて非常に翻訳しづらい。」

ということでした。

三島由紀夫と非常に親しく接していたのが文壇の重鎮 ノーベル賞受賞作家の川端康成です。

この川端康成、三島に対しては非常に贔屓にしていた反面、

太宰治には厳しく、太宰治も川端康成などの反対により芥川賞の受賞を逃してしまっています。

芥川 命 というくらい芥川龍之介を敬慕していた太宰治にとっては痛恨の出来事で、

その後、川端康成に対して熾烈極まりない手紙を送りつけています。

 

ともあれ、太宰治、川端康成、三島由紀夫と

奇しくも三人とも最後は自殺という結末を迎えてしまいましたが、

日本の文学史上に燦然と輝く巨星たちであることは間違いありません。